歴史散歩 天方城址です


静岡県周智郡森町向天方にある中世の山城、天方新城跡(城ヶ平公園)に行ってきました。山城のため道は細いですが、城址までクルマで行くことができます。徒歩でも軽いハイキングコースとしてちょうど良い距離です(太田川対岸から望む城ヶ平:比高約240m)。
(駐車場、トイレもあります)
城址は公園となっています
麓から見た城ヶ平

はるか山の稜線 中央やや左に
浜松市のアクトタワーが見える
浜松城はその少し右側か

磐田市・浜松市方面を望む
社山城址が見える
下は拡大したもの



天方新城は14世紀に築かれました。その歴史には斯波氏をはじめ
今川、北条、武田、徳川などそうそうたる名が登場します。
そして戦国時代の終焉とともに放棄されました。
http://www.town.morimachi.shizuoka.jp/kanko/rekishi/choshi17.html



ところで、当時の天方城はどのような外観だったのか考えてみました。
中世の山城ですから天守閣なんて 在るわけないのは素人ながら想像はつきます。
たまたま司馬遼太郎氏の小説を読んでいたら、戦国期の兵士動員力は
1万石につき250人程度との記述をみつけまして(歴史学者小和田哲男さんの書物でも同様の記述あり)、石高資料の残る1600年以降の近隣諸藩の石高を検索してみますと、掛川藩で3万石、相良藩1万石、遠江久野藩1万6千石とのこと。
天方城主天方氏の支配地域は現在の森町の北部で、石高は知れているうえに、複数の山城を擁していたということから、兵力も分散していたのかなと思われます。
以上のことから、城とはいっても実態は砦もしくは物見の櫓のようなものだったのだろうと考えています。そこで「山城」で検索してみると「こんな感じか?」というものが幾つか出てきました。
(http://photozou.jp/photo/show/581906/172344761みたいな感じでは?)

想像図




それでも、今川、武田、徳川が取り合い、本丸・二の丸他もあったとのことですから館のような、しっかりした建造物もあったのかなと妄想が膨らみます。

以下は平成26年9月9日の天方城址です。







中央を左右にはしるのは第2東名で右が名古屋方面
第2東名左端の山を少し(画面上へ)南下すると飯田城に至る

展望台
当時の櫓もこんな感じか?

天保5年(1834)版 森町周辺地図

天方新城跡から北へ下ると山内氏菩提寺の通称 蔵雲院に至る
http://www.town.morimachi.shizuoka.jp/kanko/rekishi/choshi17.html
http://www.town.morimachi.shizuoka.jp/_files/00001243/16_aruku12P09-10.pdf

以下の動画は2015 / 3 / 8 ,  3 / 10
往路 森町市街・天森橋(てんしんばし)~城址


城址一周の様子

復路 城址~城主菩提寺へ











天方城 社山城 

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